下徳倉の県道沿いに十王堂があります。ここは地区の人々の寄り合い場所としても使われますが、ここの祭壇には中央に地蔵菩薩を安置する厨子があり、その両側に五体づつ木造の十王像が安置されています。「十王」とは冥界で死者の罪業を裁く十人の裁判官のことで、その十人とは泰広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、太山王、平等王、都市王、五道転輪王です。この思想は平安時代に中国から伝わり、鎌倉時代に大流行し、江戸になると各村々の閻魔堂に像が祀られるようになりました。
十王像はふつう中国宋時代の裁判官の服を着て方形の冠を付け、叱咤する厳しい顔に作られますが、ここの像はとても愛嬌のあるやさしいお顔に見えます。これは、もともと本城山の南裾にあった法久寺に祀ってあった像ですが、この寺が廃寺になったため地元の住民がここに移し祀りました。

 

●住 所静岡県駿東郡清水町下徳倉
●交 通/JR沼津駅南口から沼津箱根登山東海で(沼商・大平車庫行き) 「大門」から徒歩で1分

十王堂(清水町下徳倉)十王堂(清水町下徳倉)

十王堂(清水町下徳倉)

十王堂(清水町下徳倉)十王堂(清水町下徳倉)

十王堂(清水町下徳倉)